1960年:日本でのアイビーファッション

ごきげんいかがですか?

1960年代は
前回のブログでお伝えしたような
ヒッピー、モッズファッション、アイビー・ルック
などが流行しました

ブログ> 1960年代の流行ファッションは?

日本でもブランドとして有名になった
アイビーファッションについてご紹介します

日本のアイビールック:VAN

日本においてのアイビールックのブームは
1960年半ばから70年代にかけて

今でも、正統派の定番ファッションとして
再認識され、近年、再度人気が高まっているようです

  

その火付け役となったのは
故・石津謙介氏によって誕生した
ファッション・ブランド VAN(ヴァンジャケット)

 
1948年に誕生したVAN


1950年代よりアメリカンカルチャーを取り入れ
日本にアメリカントラディショナルスタイルを浸透させました

 

60年代には「アイビールック」や
「みゆき族」など流行を作り、
T.P.O (Time Place Occasion)という言葉で、
着こなしや時々のルール等、スタイル全般を
イノベーションしてメンズファッションと
ライフスタイルの文化を築きました

 
1960年代には、「ホンコンシャツ」と命名した
半袖ワイシャツが流行したほか、
VANジャケット社が仕掛けたアイビーのブームによって、
ボタンダウンシャツが広まりました

 
「VAN」ブランドが提案したアイビー・ルックは
若者の間にブームを呼び、「みゆき族」を生み出しました


さらに、VANは町の洋品店をメンズショップに変え、
百貨店の紳士服売り場を
“VANコーナー”や”VAN SHOP”に
衣替えさせていったそうです

 

みゆき族

64年頃から銀座のみゆき通りに
VANの大きな店舗があったことから
みゆき通りや並木通りに
大勢の若者がたむろするようになり
みゆき通りにちなんで「みゆき族」と名づけられました

 

若者達が地方からも集まった目的は、
買い物のほか、同じ服の趣味の仲間を見つけてつるんだり、
互いの趣味を競い合ったり、
通りで異性と出会ったりすることだったようです

  

ファッションの特徴は、
男性は流行中のアイビー・ルックを少し崩したスタイル

女性はロングスカートのバックに
共布のリボンベルトを結び、
二つに折ったハンカチーフを頭にかぶる

そして男女ともに、大きな紙袋か麻袋を
かばん代わりに抱えていました。
紙袋はVANが大人気だったそうです