そのポケットに何を入れていますか？

野暮ったさの原因は・・・

ごきげんいかがですか？

ビジョンスタイリスト®　良岡侑宙（よしおかゆう）です

コロナ禍でリモートワークの方も多いかもしれませんが
外に出ると汗ばむ日が続いていますね

電車の中ではスーツのジャケットを脱いで
電車に乗る方も多いです

そんな時、
「この人のスーツ姿、なんだかだらしなく見える…」
という事はありませんか？

その理由の一つは
“ポケットにモノを詰め込み過ぎ”
という点です

特に後ろ姿を見ると、ポケットにはスマホや、
パンパンに膨れ上がった財布で
重く垂れ下がっていたり、
また、ポケットの裏地がはみ出していたり・・・

それが野暮ったく見えるだけでなく、
お尻が大きく見えたり、脚が短く見えたり
と、スーツのシルエットを崩す要因となってます

本来、スーツについたポケットは、
基本的に飾り目的で作られ、
収納力はほぼありません

なので、財布やスマホを入れるのは危険ですし、
第一見た目も良くありません

ヒップのラインはできるだけ小さくシャープに抑えるのが
スタイルを良く見せる秘訣なのですから、
これでは逆を行ってしまいます

また、長財布の出し入れがポケットの生地を傷める要因となります

　
それはバックポケットは、着る人からは見えにくいので、
手探りと勘で、財布を入れますので、
ズレてしまいポケットの縁の生地を傷めるという事もあるのです

長年の習慣で、どうしても長財布を後ポケットに入れたいという方は、
財布とポケットのサイズを綿密に測って、
生地の傷みの少ないものを選びましょう

生地を大切に扱うこともビジネスパーソンのスーツマナーともいえます

スーツのスラックスの後ポケットのことを
ピスポケットとも呼んでいます

　　
「ピス」はピストルのことで、
その昔、ピストルを差していたので、その名が付いたともいわれています

現代では、ピストルを入れるどころか、
何かを入れることをあまり前提にはしていない、
スッキリとしたスリムなデザインが主流となっています

　
このピスポケット、左右にひとつずつ配し、
左側ポケットだけにボタン留めをすることが多いです

　
バックポケットは、収納というよりお尻のラインをきれいに見せる
アクセントとして解釈してもらいたいパーツです

　
何もなければ無表情になってしまいますし、
デザインが多ければうるさくなってしまいます

　　
ポケットを付けることでスーツ全体のシルエットを活かすことができ、
スマートに行動できるのです

バックスタイルは、意外に他人から見られているものです

バックポケットには何も入れず、膨らませず
スッキリとさせておきましょう。
　

ちなみに、このポケット使いでおすすめしたいのは、
右のピスポケットにハンカチを入れ、
先をほんのちょっとだけのぞかせておく方法です

　
ジャケットを脱いだ際にチラッと見えたり、
何かの折にサッと取り出す姿は、おしゃれで好感が持てます

　
自分らしさを演出するには、
ネクタイ感覚で飾れるハンカチが効果的なのです

　
ネクタイと同じ色で揃える、全てドット柄で統一するなど、
自分なりのこだわりを演出してください

　
その際、ハンカチはもちろん上質なものを選び、
ちゃんとアイロンをかけたものを入れるのが鉄則ですよ