暑い!そんな時は、粋に扇子で!

ご機嫌いかがですか?

都内も梅雨明けで暑くなりましたね

 

マスクをしているので
余計に暑さを感じる・・・

少しでも涼しくしたい!

 

ということで、最近は
手持ち扇風機(ハンディファン)を
持ち歩いている方が目立ちます

   

けれど、こんな時だからこそ
日本の風情を感じる
「扇子」で暑さを凌いでみませんか?

 

扇子というと、和服のイメージですが
最近は、ファッションアイテムとしても人気が高いです

けれど、扇子にも用途や産地によって違いがあるのです

 

種類

一口に扇子といっても、このような種類があります
(参考:白竹堂)

紙扇子

最もポピュラーで、扇面が紙でできた扇子。
3枚に貼り合わせられた地紙に、扇骨を差し込んで作る
扇子ならではの製造方法。
手描きや刷毛引きなど、伝統的な技法を使ったものがある。

生地扇子

扇面が生地でできた扇子。
刺繍やプリントなど、華やかな加工ができ、片面貼りで仕上げられている。

白檀(びゃくだん)

紙も生地も張らず、香木・白檀の木片を重ねた板扇で、
透かし彫りや描き絵の装飾を施している。
「サンダルウッド」とも呼ばれる。
招涼に用いるというより、白檀の上品な香りを楽しむ持扇である。

飾り扇子

暑さをしのぐためにあおいで使うのではなく、
扇子に付属している扇子立てにのせ、玄関や床の間などに飾る扇子。
長寿や繁栄などの意味を持つ縁起の良い柄が描かれている。
扇子は末広がりのデザインのため、縁起の良いアイテムとして
知られており、長寿や繁栄などを願って飾られている。

舞扇子(まいせんす)

日本舞踊や能などで使われる扇子。
雲や霞、水などの図柄が多い。
舞踊の場では投げられたり、指で挟んで回す動作などが加わるために
要の竹骨部分に鉛の重りが入っており、扱いやすいように工夫が
施されている。
また耐久性を高めるために親骨と紙は糸でしっかりと結ばれてある。

茶扇子(ちゃせんす)

室町時代以降、茶道の発展とともに発展し、茶席に用いられる紙扇。
一般では婦人用五寸(約15センチ)、紳士用六寸(約18センチ)の
長さのものが多く使われている。

祝儀扇(しゅうぎせん)

冠婚葬祭用の扇子で、縁起物だけに昔からの約束事があり、
男女によって地紙や扇骨に特徴がある。
モーニング扇子、金銀扇子、そして金銀まき絵房付扇子などは
祝儀扇に分類され、最近では洋装にマッチするものなども販売
されている。

檜扇(ひおうぎ)

檜の薄片を末広がりに綴り合わせ、手もとに要をつけ、紙を使わずに先を絹の撚糸で編み綴った板扇。
宮中で用いられた木製の扇で、女性の用いるものは特に衵扇(あこめおうぎ)と呼ぶ。
高貴で優雅な雰囲気が漂う高級品。

 

産地

扇子の産地。。。京都?と思う方も多いと思いますが、
京都以外にも、扇子の老舗ブランドは数多くあります

京扇子

主に京都で作られている扇子。
京都扇子団扇商工協同組合の会員だけが
『京扇子』という名称を使うことが認められている。

主な特徴としては、扇骨の数が多く
扇面の折り幅が狭くなっている。

京扇子は製造方法が分担制という特徴もあり
京都ではその1つ1つの作業に専門の職人がいる。
1工程に特化した職人たちが協力し合うことで、
高品質な京扇子が作り上げられている。

名古屋扇子

名古屋は京都と並ぶ扇子の2大産地。

京扇子が舞や茶道、婦人物の扇子が主体なのに対し、
名古屋扇子は祝儀、儀式用や男性物の扇子を多く取り扱っている。

主な特徴は扇面紙の絵柄の色。
名古屋扇子の多くは重い色合いやはっきりとした
鮮やかな色が使われた絵柄となっている。

江戸扇子

江戸扇子は京扇子よりも扇骨が少なく太いのが特徴。
扇面の折り幅が広くなるので、大きな絵が描かれた
大胆なデザインもあり、どちらかというと
女性より男性向けの扇子といえる。

江戸扇子は京扇子と違い
1人の職人が1つの扇子を作り上げている

近江扇子

各地で作られる扇子の多くは、滋賀県の扇骨を使用し、
全国シェア90%にもなる高島扇骨は、
滋賀県伝統工芸品にも指定されている。

扇骨の産地として有名だが、なかには扇骨だけでなく
扇子の製造までを手がける老舗もある。

 

扇子と日本のこころ

ふと、扇子を静かに仰ぐ女性を見て
凛とした涼しげな風が吹いているように感じました

 

古くから、扇子には人の「こころ」を表す道具として
使われてきた歴史があるそうです

それは
敬意を払う相手や尊い品を前にしたときは、
扇子を閉じて自分の前に置き、
ご祝儀などを渡す際には扇子を盆のようにして
使っていたこともあると言います

 

扇子を通して、日本人の心を感じますね

 

バタバタと仰ぐのではなく
正しい所作で、優雅に扇子を仰ぐ・・

そんな心の余裕を手にしてみてはいかがでしょうか?