相次ぐ大手ファッションブランドの経営破綻

ごきげんいかがですか?

経営破綻のニュースより

NHKニュース:米老舗「ブルックス ブラザーズ」が経営破たん

 
先日、世界最古の紳士服販売店とされる
アメリカの老舗ブランド
「ブルックス・ブラザーズ (Brooks Brothers)」
の経営破綻のニュースが流れました
 

アメリカの大手老舗ブランドでもありますが
業績の伸び悩みに加えて、
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた
長期の店舗の休業で資金繰りに行き詰まりにより
経営が追い込まれたと報じられています
  

なお、破産手続きの対象となるのは米国事業のみで、
日本法人である株式会社ブルックス ブラザーズ ジャパンは
米本社が株式の60%を保有していますが、
ブルックス ブラザーズ グループ インクと
株式会社ダイドーリミテッド社との合弁会社であり、
単独の法人として運営され、
米国法人から財務的にも独立しているので
営業を継続するとのことです

  

ブルックス ブラザーズとは

ブルックス ブラザーズの沿革・歴史について


1818年:ヘンリー・サンズ・ブルックスが
ニューヨークで創業
当事の名前はHSブルックス商会

1845年:既製服としてはアメリカ初となるスーツを発売

1850年:ブルックス・ブラザーズに改名
リボンが巻かれた子羊・ゴールデンフリースが
ブランドのシンボルとなったのもこの頃

1896年:ボタンダウンのポロカラーシャツを発表

1902年:斜め縞模様のレップタイを発売
このデザインはアイビー・ルックの代表と呼べるものとなった

1979年:ブルックス ブラザーズが日本に上陸

2011年:「フラットアイアンショップ」ニューヨークの
フラットアイアン地区にオープン
これはブルックス ブラザーズの新しいコンセプトの店舗で、
ブランドの200年近い歴史の中からメンズ・ウイメンズの
象徴的なアイテムをカジュアルにアップデートしたアイテムを提案

2012年:日本初のフラットアイアンショップを伊勢丹新宿店にオープン

2015年:野球日本代表「侍ジャパン」に対する
オフィシャルスーツの提供をスタート

  

このように、アメリカのファッションブランドとして
紳士服を中心に婦人服、キッズなども展開し、
スーツから、ベーシックなシャツやネクタイなどが人気で
ボタンダウン・シャツを初めて商品化したとも言われています

そして、アイビールックの伝説的ブランドで、
アメトラ(アメリカン・トラディショナル)の
代表的なブランドとしても有名です

(ブルックスブラザーズ自体は
「トラッド」という表現はせず、
「アメリカンクラシック」
という表現を打ち出している)

 

時代の流れと企業破綻

今回のコロナで売上が落ちたり、
経営変革の流れに乗り遅れたという事もあるでしょう
 

しかし、破綻の主因は
トラッドファッションの老舗ということに拘り過ぎ、
昨今のファストファッションやカジュアル化といった、
世の中の新しいファッションの変化についていくことが出来ず、
ブランドイメージが徐々に低下していったことが
今回の本質であったのでは・・・と言われています

  

また、ファストファッションで有名だった
米カジュアル衣料大手のフォーエバー21は
2019年、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)
の適用を申請して経営破綻

ピーク時に国内で22店舗を展開したが
事業を縮小があり、2019年10月には
日本国内の全14店舗を10月末で閉店しています

  

これら以外にも大手と言われる企業やブランドの
経営破綻や人員削減等、大きな変化が起きています

解雇・一時解雇・減給等では
H&M (エイチアンドエム)
GAP (ギャップ)
Stella McCartney (ステラ・マッカートニー)
Chrome Hearts (クロムハーツ)
といった有名ブランドの名前もあります

 
日本でも、上場企業であるアパレル大手のレナウンが
中国企業の傘下となった後も経営難が続いていましたが
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、
百貨店での販売が激減したことがとどめとなり
自力での経営再建を断念し、
東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受けました
 

今後のアパレル業界は

コロナの影響で、
百貨店の休業が本格化したことで
百貨店は勿論、アパレル業界も厳しい状況でした
 

実際、私も百貨店のアパレルブランドで
店頭サポートなどをしておりますが
客足もそうですが、この時期はセール等も重なり
単価も少ない状況にあるように感じます

  

そしてこの状況の最後の引き金は
新型コロナだったかもしれませんが
消費者が使うお金も減っており、
アパレル業界は厳しい経営状況が続いていると言われてます

  

特に、一時期流行りだったファストファッションは
若者の間で、モノを購入するのではなく
シェアやレンタルで済ます人が増えており、
また、使い捨て感覚で服を購入することへの抵抗感が生まれ、
売り切りで短い間に買い替えを促す
”ファストファッションの強み” が失われている状況にあります

  
また、購入の方法も、実店舗よりもネット購入が進み、
ネット通販への取り組みが遅れた先は、
経営が伸び悩み、デジタル改革を急いでいるようです


これらをまとめると
・コロナでの販売減  
・消費者の行動の変化(ブランドに拘らない)
・ファッションブランドがブランドの拘り過ぎ
・消費者の変化への対応が遅れた
・各ブランドが利益追求のために同じような商品を販売するようになってきた
・ネットでの購入が増え、実店舗での対応が厳しくなっている
など、問題点が出てきました

  

 
今回のコロナで、ファッション業界に限らず
変化や新たな対応の急務が問われています

 

以前のブログでもお伝えしましたが
業界全体、社会全体で考えなければならない点も
多々あります

ブログ>これを見て!アパレル市場を通して私達が今後考えていくこと

  

今後、「外出しないから服は買わない」
という流れをどうやって購買力を上げるのか?

  
今後は、少子高齢化・人口減少等もあり、
アパレル市場のみならず、衰退傾向が予測されます

海外展開やECサイトの市場で上手く成長する企業は
その規模を拡大させ成長していくと思われます

  

企業のみならず、私達の生活の在り方も
変わってくるでしょう

新たな購入ルートや求められるものが何かを察知し
取り組んだ企業が、生き残る上で強いのかもしれません

 
時代や状況に対応し
更にその先を読む力を持ち
より良いものや暮らしに繋げていきたいものです