色彩理論・1)色と「生活」「仕事」
色への理解・関心を深めることで世界が広がる
ごきげんいかがですか?ビジョンスタイリストⓇ 良岡侑宙です。
さて、よく男性の方からのお言葉で
「あまり色について興味が無いというか、どのように組み合わせていいか分からない」
という声をよく聴きます。
色についての説明は、実は奥が深いのですが、一般理論について数回に分けてお伝えします。
今回は、色の感じ方と日常生活についてお伝えします。
色を認識する眼
色を認識する際に、見るという行為があります。
眼球の網膜の中には、2種類の異なる光検知細胞があります。
1つは、弱光下で物を見るのに使われる桿体(かんたい)。
もう一つは、赤、緑、青の色に堪能する錐体(すいたい)です。
錐体は桿体と異なり、1つの細胞に3種類存在しており、それぞれ赤、緑、青の色に対して大まかに反応します。
色を見ると、それぞれの錐体が自分独自の信号を脳に送ります。
その際、黄色を知覚する特別な錐体はないのですが、黄色は緑色とも赤色とも近いので、赤錐体と緑錐体が共に活性化され、それぞれが脳に赤と緑の信号を送ります。
無限に多くの異なる物理的な色がありますが、私たちは3種類の錐体しかないので、脳は、赤、緑、青のたった3つしかない色を注意深く組み合わせ、
どんな色も見ることができると錯覚しているのです。
色を感じるのは眼だけでは無い
けれど、その色を感じるのは目だけだと思っていませんか?
実は、皮膚からも色を感じ分けることができるのです。
光の色について光を波(電磁波)として見ると、波の山と山、あるいは谷と谷の間の長さである波長があり、この波長によって、光の色を感じています。
この色の波長は眼から視床下部、下垂体、松果体などを経て、大脳の視覚野に届き、脳で知覚されます。
これにより、皮膚は色彩を見分けることが出来るのです。
また、視床下部、下垂体、松果体は色の波長ごとに異なる反応をし、自律機能調整のためのホルモン分泌などを行います。
自律神経は意識してコントロールすることはできませんが、色によって影響を受けるとされています。
色は目から入って無意識のうちに脳を刺激し、自律神経やホルモンバランスなどに働きかけています。
これを利用して、さまざまな心身の状態に対して、適切な色を用いてカラーセラピーを行うことなどにも取り入れられたりします。
人間の眼が感じることのできる光は可視光と呼ばれ、400ナノメートルから700ナノメートルの波長範囲に相当します。
一方、目で感じることが出来ない短波長側には、紫外線の他にX線やガンマ線が存在しています。
色と生活
色は、ただ ”色” として認識されるだけでなく、心や気持ちに働きかけ、シグナルをくれます。
分かりやすい感覚でいえば、暖かさや寒さ、重さ、軽さ、柔らかさ、固さといったイメージです。
その色のイメージは、経験や習慣などから人それぞれが後天的に受けるものと、最初から共通認識として一般化されているものがあります。
色についてファッションで捉えているかもしれませんが、それだけではなく、私達の生活において重要な要素を持っています。
例えば、”プロダクトデザイン” と呼ばれる生活の中で必要とされる量産されている工業デザインです。
私達の生活を取り巻く、情報通信機器の携帯電話、パソコン、家具、自動車、オートバイ、文房具、生活雑貨、家電製品など、様々な分野と関係しており 私たちも身近に色を感じる事ができるでしょう。
また、メディアにおいては、パッケージやwebデザイン,ディスプレイ、サインなど、文字だけではなく、主に視覚的にみるデザインで表現しています。
他の商品と全く同じ色ですと、個性もない商品がお店に並んでしまいます。
プロダクトデザインは商品に個性を持たせる事で 他社との違いアピールしているのです。
仕事においても、会社のコーポレートカラーやロゴ、プレゼン資料等、色を効果的に使う事により、その企業イメージや商品へのインパクトを図ることが出来ます。
色の作用を知れば人を誘導することも可能
なぜ、その商品やモノにはこの色が使われているのか、他の色がプラスされたらどんなイメージになるのか・・・など
色に対しての見方、考え、捉え方を広げることによって、楽しみ方や活用の仕方が変わってきます。
私達は、無意識に色に誘導されていることにもなりますが、
逆をいえば、それぞれの色の働きやどのように人に影響するのかの色彩の作用を知っていれば、色で人々を誘導する事が可能でもあります。
ファッションだけではなく、仕事においても、先程の商品に個性を持たせることのように、上手く利用することで、売上アップも望めるのです。
このように、普段何気に見ている色の世界を上手く利用することで、様々な見方が変わり、世界が広がってきます。
次回は、色の配色などのお話をお伝えしたいと思います。
お知らせ
ビジョンカラー診断
「色」 というものは、自分が意識しないとなかなか取り入れることが出来ないものです。
特に男性においては、日常でネクタイの色を考える程度…かもしれません。
けれど、色を日常に取り入れることは、色と使っている人の心と体に影響を与えるのです。
比較的、秋冬に出る色味は、男性の方には抵抗感のないものが多いと思いますので
「色」をキーワードに、アイテムのイメージを広げるのも良いと思います。
【ビジョンカラー診断】では、自分に調和する=似合う だけではなく、
自分のなりたいイメージ、相手に与えたいイメージを色に取り入れることをお伝えしています。
ご興味ある方は、こちらをご覧ください。
【ファッション】ビジョンカラー診断&骨格スタイルチェック
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