素材についてのワンポイント　【綿麻】

ご機嫌いかがですか？
（美）ビジョンスタイルYOU　代表　ビジョンスタイリスト®良岡侑宙（よしおかゆう） です。

 

知っているようで知らない素材についてのお話を
数回に分けてお伝えいたしています。
（参考：http://www.kikonasi.jp/）

【綿】と【麻】についてお伝えしたので
今回は、その混合された【綿麻】についてお伝えします。

【綿麻】

綿と麻を混ぜた繊維のことを、綿麻と呼びます。
綿は吸湿性、保湿性、発色性、通気性に富んでいます。

 

発色性については、
綿を混紡することにより
麻の染色性の弱さを強化できます。
そのことにより、着物などでも
ドットなどポップな様々なプリントを
楽しむことができるようになりました。

 

質感はどちらかというと麻っぽいですが、
シワになりにくくなっています。
綿と麻のお互いのメリットを活かした繊維です。

 

耐久性の良さから、
洋服、ベビーグッズ、リビング雑貨として人気の高い生地で、
特にヨーロッパでは生活に密着した生地として長く大切に使われます。

 

着物には、綿麻が良く用いられます。
二つの天然繊維を混紡することにより、
手入れがしやすく肌触りも良くなるメリットがあり、
綿を混紡することで麻よりもシワができにくく、
夏でも涼しく着られます。

 

また、クリーニングに出さなくても、
家で洗濯しやすいのが魅力ですが、
但し、綿は縮んでしまうのがネックですので、
綿麻もどうしても縮みます。

それをなるべく防ぐためには、
生地を仕立てる前に水通しを行うのが最もよい方法です。
水通しとは、あらかじめ水に浸して生地を縮ませておくことです。
それを行っておけば、仕立てた後に洗濯しても
生地が縮みにくくなります。

綿麻素材のジャケットを洗いたいなら、
ジャケットに付いている絵表示を確認してください。
そうすれば、手洗いか洗濯機で洗えるか、
といったことが把握できます。

そして、洗剤を使って洗うなら、
目立たない部分で色落ちテストをきちんとしてください。
洗剤は、中性のホームクリーニング洗剤を使うのがベストです。

 

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